利食いの役割
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利食いの役割は、より多くの利益を上げること。
言葉で言えば本当に当たり前のことですし、とっても単純そうに思えますが、これがとても難しいんですよね。。。
例えばこんなことってありませんでしたか?
利益が4万円出ていて、もうこれ以上価格は上がらないだろう。。。そして、そろそろ下落するんじゃないかって心配になって、ポジションを決済しました。ところが、その後も価格は上昇し続けて、決済していなければ7万円まで上がっていて、とても悔しい思いをした。
またある時は、前日仕掛けたポジションで、16万円の利益が上がっていました。自分を抑えきれないくらい興奮していたので、お風呂に入って冷静さを取り戻そうとしながらも、16万円で何を買おうかと考えていました。
お風呂から上がって価格を確認したら、8万円まで利益が減っていました。とてもショックでした。その日は、もっと下がるんじゃないかって心配になったので決済。ところが翌朝起きてみると、16万円まで戻っていた。。。
これらは僕の実話です(苦笑)
あの時は今よりももっと未熟でした。。。でも、
4万円含み益があったあの時、その後さらに価格が上昇して7万円になるなんてわかりませんでしたし、今同じ状況になってもわかるはずがありません!
そして16万円の含み益が上がっていたあの時も、一時的に8万円まで下落するなんてわかりませんでしたし、その後16万円まで回復するなんて。。。誰にもわかるはずがありません。
わかるはずのない価格の動きを予想するなんて無意味ですね。
だったらどうやって利食いを改善するんでしょうか?
僕の知っている「より多くの利益を上げるための戦略」が二つあります。
1.最大の利益を狙う戦略
2.含み益はできる限り逃さない戦略
僕の苦い経験とこの二つの戦略を照らし合わせてみるといくつかの具体的な改善策がひらめきました。
あなたも自分の苦い経験と二つの利食い戦略を照らし合わせて、あなたのシステムにどのように組み込めばその力を発揮することができるのか、具体的な改善策を考えてみてください。
二つの利食い戦略の組み合わせを工夫し、システムトレードに組み込んでいくことが、利食いの改善につながるのだと僕は考えています。
利食い戦略について
二つの利食い戦略をシステムトレードで具体化する方法について考えてみたい。
1.最大の利益を狙う戦略
2.含み益はできる限り逃さない戦略
おそらく上の二つの利食い戦略を具体化する時、トレイリングストップを思い浮かべる方が多いと思う。
トレイリングストップとは、価格の変動に合わせてストップ注文を自分の有意な方向にだけ動かしていく投資手法である。損切りは早く、利食いは遅くを実現させることができる。
しかし、一口にトレイリングストップと言ってもいくつもの種類があるため「利食い戦略=トレイリングストップ」と考えるのは危険だ。
僕自身はトレイリングストップを3つに分類することができると考えている。
1.いきなりトレイリングストップ
約定した次のタイミングから使用するトレイリングストップ
2.利益目標からトレイリングストップ
利益目標を達成した次のタイミングから使用するトレイリングストップ
3.変則トレイリングストップ
複数のルールを使用するトレイリングストップ
例えば、上の1と2を組み合わせたトレイリングストップや利益目標を2つ置いた2のトレイリングストップなど。
また、トレイリングストップを考える時、何を基準にしたストップ幅でトレイルして(追いかけて)いくのかも重要である。
1.初期リスクRのn倍をストップ幅にしたトレイリングストップ
2.含み益のn%をストップ幅にしたトレイリングストップ
3.ボラティリティのn倍をストップ幅にしたトレイリングストップ
4.標準偏差をストップ幅にしたトレイリングストップ
5.移動平均線をストップにしたトレイリングストップ
まだまだ、いろいろなストップ幅が考えられるし、その発想の数だけトレイリングストップの種類も増えていくし、その特性も変わってくるのだ。
初心者向けの投資本にもトレイリングストップが紹介されていることがあるけど、そのトレイリングストップは分類2の場合が多いように思う。
そこで、次回より「 2.利益目標からトレイリングストップ」の作り方をやっていくことにする。
次は、利益目標からのトレイリングストップの作り方へどうぞ!
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利益目標からのトレイリングストップの作り方
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前回、トレイリングストップを3つに分類しました。
今回は分類2の「利益目標からのトレイリングストップ」の作り方をご紹介します。
分類1の「いきなりトレイリングストップ」も今後ご紹介していきますが、まずは2から説明していきますね。
「利益目標からのトレイリングストップ」については、プロフィットリトレースメントストップなどと紹介されている書籍もありますがほとんど意味は同じです。利益の一部を市場へ返すことによって利益を伸ばそうという考え方です。
★利食いルール
移動平均クロスと標準偏差ストップを組み合わせたシステムトレードに、初期リスクをRとし、含み益が2Rを超えた次のタイミングから 、含み益の-10%の位置にトレイリングストップを置く。※2Rや-10%の数値には特に意味はなく僕の適当な数値です。
☆ 「利益目標からのトレイリングストップ」の作り方
以前に作成した移動平均クロスと標準偏差ストップを組み込んだシステムを開く。
ご迷惑をおかけしております。以前に標準偏差のストップページを改訂した際につじつまが合わなくなってしまったようです。ベクスト様ご指摘ありがとうございます。
誠に勝手ではございますが、ここからは以前に作成した標準偏差のストップからご説明させていただくことにします。ご了承ください。
↓↓↓旧標準偏差のストップの作り方より↓↓↓
今回は、「移動平均線を使ったトレーディングシステム」の損切り部分を標準偏差を使ったストップに変更してみようと思う。
標準偏差を使ったストップのルールは下記の通り
買いの時、約定価格 - (ATR + 2標準偏差)を損切りラインとし、
売りの時、約定価格 + (ATR + 2標準偏差)を損切りラインとする。
ボラティリティストップの作り方で作成したエクセルファイルを使って、その続きから説明することとする。
1.列を挿入する
・ ボラティリティストップのファイルを開き、ATR(Q)と損切り価格(R)の間に1つ列を挿入する。
2.標準偏差を計算する
・R2に「標準偏差」と入力する
・R28に「=STDEV(P3:P27)」と入力する。
これは、25日分のTRを使用して標準偏差を計算するという意味。
・コピーし、データのある最終行まで貼り付ける
3.ATRの日数を変更する
・ボラティリティストップでは、5日のATRを使用したけど、25日の標準偏差を使用するため、ATRも25日に変更する。
・Q28に「=AVERAGE(P3:P27)」と入力する。
・コピーし、データのある最終行まで貼り付ける
4.損切価格を変更する。
・S28に「=IF(AND(J28=1,K28="sell"),I28+(Q28+R28*2),IF(AND(J28=1,K28="buy"),I28-(Q28+R28*2),IF(J28="","",S27)))」と入力する。
これは、日数Jが1、かつポジションKが sell の時、約定価格 + (ATR + 2標準偏差)を表示し、 日数Jが1、かつポジションKが buy の時、約定価格 - (ATR + 2標準偏差)を表示する。日数Jが空白の時は空白を表示し、それ以外は前日の損切価格Sを表示するという意味。
・コピーし、データのある最終行まで貼り付ける
↓↓↓旧移動平均クロスと標準偏差のストップの作り方より↓↓↓
今回は移動平均クロスのトレンド判定と標準偏差ストップを組み合わせると、どのように数値が変化していくのかを見ていこうと思う。
前回作成した移動平均線標準偏差ストップのトレンド判定部分を移動平均クロスに変更する。
1.新たに名前をつけて保存する
例)移動平均線標準偏差ストップを開いて、移動平均クロス標準偏差ストップに変える。
エクセルのシステム開発は編集前に必ず保存してバージョン管理していくと便利ですよ!
2.トレンド判定部分に列を1つ挿入する
移動平均線のトレンド判定の場合は2列でよかったけど、移動平均クロスのトレンド判定は3列必要になるので1列挿入する。
3.移動平均クロスの数式を貼り付ける
以前作成した移動平均クロスのドテンシステムのトレンド判定部分のF(10日移動平均)、G(30日移動平均)、H(トレンド判定)をコピーし、貼り付ける。
4.余分な数式を削除する
初めてシグナルが点灯する日に合わせて、J(約定価格)の余分な数式を削除します。下の例は、49行目でトレンドが反転しているので、49行目までの数式を消そうとしています。
これでひと通り変更は完了した。
実際の結果を見てもらえばわかるが、変更によって出た数値をそのまま評価してしまうと、とてもじゃないが改善された数値とは言い難い。
このように「とてもじゃないが改善された数値とは言い難い」結果に終わった移動平均クロスと標準偏差ストップの組み合わせだったが、これにはちゃんと原因があった。
それは、もともとの投資戦略がボヤケタまま改善と検証を行ってしまったから。。。
システムを構築する時には、一つの投資戦略を実現するためにはどんな組み合わせが必要か、または最適なのかを考える必要がある。
今回の場合、トレンドフォローという戦略に基づいて以下のように考え、進める必要があった。
仕掛け・・・移動平均クロス
仕掛けのタイミングが多少遅れたとしても、より精度の高いトレンド判定が実現でき、大きなトレンドをしっかりと利益に結びつける戦略が必要。
損切り・・・標準偏差ストップ
トレンドは上下にジグザグと動きながら、より大きなトレンドを形成していく。そのため日常のノイズを考慮した損切り戦略が必要。
ということは、より大きな利益を実現できる利食い戦略が必要だったわけで、前回採用した2%利食いルールはそれに該当しなかったということだ。
システムはいくつもの要素が絡み合ってひとつのシステムと作り上げている。その点を考慮して一貫性のある考え方でシステムを設計する必要があるのだ。
↑↑↑と、ここまでが旧標準偏差のストップである↑↑↑
1.初期リスクRを計算
・含み損益(W)と利食価格(X)の間に1列挿入する。
・X1に「R」と入力する
・初めて取引が発生した行(例ではX49)に、「=IF(K49="","",IF(AND(K49=1,L49="sell"),T49-J49,IF(AND(K49=1,L49="buy"),J49-T49,X48)))」と入力する。
これは、日数(K)が空白の時は空白、日数(K)が1、かつポジション(L)がsellだった場合、損切価格(T) - 約定価格(J) を表示する。日数(K)が1、かつポジション(L)がbuyだった場合、約定価格(J) - 損切価格(T)を表示し、それ以外は前日のR(X)を表示するという意味。
2.利食価格を変更
・Y2に「2.0」と入力する。これは利益目標2Rを意味する。
・初めて取引が発生した行(例ではY49)に、「=IF(K49="","",IF(AND(K49=1,L49="sell"),J49-X49*Y$2,IF(AND(K49=1,L49="buy"),J49+X49*Y$2,Y48)))」と入力する。
これは、日数(K)が空白の時は空白、日数(K)が1、かつポジション(L)がsellだった場合、約定価格(J) - 2.0R を表示する。日数(K)が1、かつポジション(L)がbuyだった場合、約定価格(J) + 2.0R を表示し、それ以外は前日の利食価格(Y)を表示するという意味。
3.入力した数式をデータ最終行までコピーする。
ここまでで利益目標を2.0Rにする作業が終了した。
ここから、いよいよトレーリングストップ部分の作成に入る。
まず、利食シグナル(AA)と損益(AB)の間に4つの列を挿入する。
1.仮のトレーリングストップ価格を計算
・AB1に「仮T価格」と入力
・AB2に「10%」と入力する。
・初めて取引が発生した行(例ではAB49)に、「=IF(AA48="利食い",IF(L49="buy",E48-(E48-J49)*AB$2,IF(L49="sell",E48+(J49-E48)*AB$2,"")),"")」と入力する。
これは、利食シグナル(AA)が利食いを表示する時、ポジション(L)がbuyを表示するなら、前日の終値 - (前日の終値 - 約定価格) × 10%を表示し、ポジション(L)がsellを表示するなら、前日の終値 + (約定価格 - 前日の終値) × 10%を表示し、あとは空白とするという意味。
2.トレイリングストップ価格を計算
・AC1に「T価格」と入力する
・初めて取引が発生する前日(例ではAC48)に、「'」と入力する。
・AC49に「=IF(OR(AE48<>"",V48<>""),"",IF(AB49="",AC48,IF(AA48="利食い",AB49,IF(L49="buy",IF(AC48<AB49,AB49,AC48),IF(L49="sell",IF(AC48>AB49,AB49,AC48),"")))))」と入力する。
これは、TRS(AE) が空白じゃない、もしくは損切シグナル(V)が空白じゃない場合は空白を表示し、仮T価格(AB)が空白の場合は、前日のT価格(AC)を、
利食いシグナル(AA)が利食いの場合は、仮T価格(AB)を、
ポジション(L)がbuyで、前日のT価格(AC)より仮T価格(AB)が大きかった場合、仮T価格(AB)を、小さかった場合前日のT価格(AC)を、
ポジション(L)がsellで、前日のT価格(AC)より仮T価格(AB)が小さかった場合、仮T価格(AB)を、大きかった場合前日のT価格(AC)を、それ以外は空白を表示するという意味。
かなり長い数式になってしまった(苦笑)
3.トレイリングストップ時の利益額を計算
・AD1に「T額」と入力する
・AD49に「=IF(AND(AC49<>"",L49="buy"),(AC49-J49)*M$2,IF(AND(AC49<>"",L49="sell"),(J49-AC49)*M$2,""))」と入力する。
これは、T価格(AC)が空白じゃなく、ポジション(L)がbuyだった場合、(T価格(AC) - 約定価格(J)) × 10000通貨 を表示し、T価格(AC)が空白じゃなく、ポジション(L)がsellだった場合、(約定価格(J) - T価格(AC)) × 10000通貨 を表示するという意味。
4.トレイリングストップシグナルを計算
・AE1に「TRS」と入力する
・AE49に「=IF(AND(V49="",AD49<>"",M49<AD49),"TRS","")」と入力する。
これは、損切シグナルが空白かつ、T額が空白じゃなく、最悪含損(M)よりT額(AD)が大きかった場合TRSと表示し、それ以外は空白を表示するという意味。
白地の4項目がトレイリングストップ部分になる。
あとは二つの数式を変更する。
1.損益計算を変更
AF49を「=IF(V49="損切り",U49-$AF$2,IF(AE49="TRS",AD49-AF$2,""))」と変更する。
今まで利食いシグナルが発生した場合利食価格から損益を算出していたが、これをTRSのシグナルが発生した場合、T額から算出するように変更した。
2.約定価格を変更
J49を「=IF(OR(V48<>"",AE48<>""),"",IF(AND(I48="sell"),B49,IF(AND(I48="buy"),B49,J48)))」と変更する。
今まで利食いシグナルが空白かどうかで、約定価格を表示するか判断していたが、これをTRSが表示しているかで判断するように変更した。
これでひと通り「利益目標からのトレイリングストップ」の組み込みが終了した。
お疲れ様です。大変だったでしょう?
このサイトを見なくても組み込むことができるように何度も復習してくださいね。
次回は、評価してみようと思う。
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利益目標からのトレイリングストップの評価
前回、利益目標からのトレイリングストップを作成してみた。
では、早速システムの評価表をみてみることにする。
下にシステムの評価表と損益累積のグラフを表示した。
うむ~。「トレイリングストップ入れない方がよかったんじゃないの?」という声が聞こえてきそうだけど。
ぶっちゃけ、その通りだと思う。
。。。開き直りではないですよ(笑)
前にも書いたとおり、トレイリングストップにはいくつもの種類がある。今回の組み合わせはうまくいかなかった。ただそれだけだ。
今回作成したトレイリングストップは、厳密には2R(初期リスク×2)からのトレイリングストップということになり、初期リスクは標準偏差の2σを使用した。
初期リスクRの算出方法が変われば、当然システムのパフォーマンスも変わってくる。
前にも言ったけど、システム作りは、「自分で考える→検証する→発見する」の繰り返しだと思う。時には上手くいかないこともあるさ!
というか上手くいかないことの方が多いように思うけど。。。
特に利食いは、仕掛けや損切りと比べてみても比較にならないほど難しい。だから、あなたも「自分で考える→検証する→発見する」を繰り返して、是非とも利食いを極めてほしい。
利食いのスペシャリストになってください!!
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ポートフォリオについて(訂正版)
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※前回「ポートフォリオについて」を掲載しましたが、データの信頼性の点についてご指摘を受け、データ計算方法を大幅に変更させていただきました。
シュウ様 心より感謝致します!!
独身のころと比べると結婚した今は投資に対するスタンスもかなり変わってきたように思う。
以前は驚くような大きなリターンを短期で得るにはどうしたらいいのか???
そんなことばかり考えていた。しかし今はというと、リスク分散し安定的なリターンを得たいと考える自分がいる。( 年をとったということかな。。。)
そこで、今回はポートフォリオについて考えてみたい。
ポートフォリオとは、複数の株や債券を組み合わせて持つことで投資効率を上げようとする考え方である。
金融工学系の書籍にポートフォリオ理論はよく出てくるが、これは収益を上げるためのものではなく、収益のばらつきを小さくするためのものだと言える。
すなわちより安定的な収益を得るための資産の組み合わせを見つけるための考え方であり、今の私の要求にピッタリと当てはまる。
「システムトレードの作り方」が、ポートフォリオについて書くとすれば、複数のシステムを組み合わせたポートフォリオについて説明するのが当たり前かもしれない。
しかし、今回はアセットアロケーションとシステムトレードを組み合わせてみようと思う。
アセットアロケーションとは、保有資産を日本株式、日本債券、外国株式、外国債券、その他などの各アセットへ事前に決めた資産配分によって分散投資する投資戦略である。資産配分については、リターン、リスク、相関関係を考慮した資産配分を使用するものとする。
おすすめ書籍
内藤忍の資産設計塾 外貨投資編
おすすめセミナー
マネーセンスカレッジ「はじめての投資生活」
:アセットアロケーションを実践されたい方は是非こちらへ
ここでまず必要になってくるのは、各アセットの主要インデックスデータ。
日本株式 TOPIX
日本債券 野村BPI総合
外国株式 MSCIコクサイ
外国債券 Citigroup世界国債(除く日本、円ベース)
その他 CRB商品先物指数
TOPIXは別として、これらのインデックスデータを個人が入手しようとするのはなかなか難しいようです。
試しに「内藤忍の資産設計塾 外貨投資編」内で紹介されていたインボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社に問い合わせてみましたが、こちらで扱っているデータは主に機関投資家向けに提供されているデータで、入手するにはそれなりの契約が必要とのこと。。。
手軽に検証できるものではなさそうだったので、各インデックスをベンチマークとした投資信託の月次データを使用してリターン、リスク、相関関係を算出してみました。
ちなみに今回使用した投資信託は下記の通り。
日本債券 野村日本債券ファンド(01311021)
外国株式 ステート・ストリート外国株式インデックス(5531198C)
外国債券 中央三井外国債券インデックスファンド(81312012)
その他 ブラックロック・ゴールド・ファンド(43311032)
※その他については、コモディティファンドでは使用できるデータ期間が短かったので金価格にしてみました。
ヤフーファイナンスの月次時系列データを使用させていただきました。
必要なデータ期間は相関関係を算出するため、2003年8月から過去5年分の月次データを使用しました。
1.データがそろったら、各月の変動率を計算します。
変動率 = (当月基準価格 - 前月基準価格) ÷ 前月基準価格
2.平均リターンを計算
まず、1で計算した変動率に各アセットの比率を掛け合わせ、アセットアロケーション全体の月次変動率を計算します。
算出したアセットアロケーションの月次変動率を基に資産の推移を計算します。
平均リターン rate(5年、0、2003年8月月初の資産価値、2008年7月月末の資産価値)
※現在価値にはマイナスをつけます。
3.リスクの計算
収益率の標準偏差 STDEV (月次変動率) × SQRT(12)
※算出した月次標準偏差を年単位に計算し直しています。
上記、1~3をシステムトレードの月次収益データにも同じように計算します。
| リターン | リスク | |
| アセットアロケーション | 6.3% | 9.6% |
| システムトレード | 22.36% | 22.31% |
4.それぞれの相関関係を計算
同期間の収益率より計算 CORREL
| アセットアロケーション | システムトレード | |
| アセットアロケーション | 1 | 0.188532 |
| システムトレード | 0.188532 | 1 |
ここまで計算できらたタロットのポートフォリオ理論[ココログ分室]にて公開されているエクセルファイルを使用したいと思う。ここまで完成度の高いエクセルファイルを作成するのはちょっと辛いので。。。(笑)
という訳で、この先の説明についてはブログ作成者の許可がいるのですみません。
上記ファイルをダウンロードし計算してみてほしい。
ちなみに今回作成したグラフイメージは使用許可不要とのことなので掲載させていただきます。
タロットさん感謝します!
リターンが同じであればよりリスクの少ない投資を、リスクが同じであればよりリターンの多い投資を選択すると思います。
グラフの紺色の曲線がその投資ということになり、この曲線を有効フロンティアといいます。
ちなみに今回はデータシートのシャープレシオが一番高い割合を選択しました。
| アセットアロケーション | 55% |
| システムトレード | 45% |
グラフの赤いひし形は、上記資金配分によるポートフォリオのリスクとリターン。
手持ちの資産すべてをリスクにさらすというのは現実的ではないでしょう。
今回は有リスク資産と無リスク資産の割合を80対20として計算しています。
赤い三角は無リスク資産を考慮した場合のリスクとリターン。
| リターン | リスク | |
| 有リスク資産のみ | 13.51% | 12.19% |
| 無リスク資産を含む | 10.81% | 9.75% |
今回の試みはとても多くのことを学ばせてもらいました。今まで曖昧にしてきた部分を検証し、答えを見つけていくということはとても大切なことなんだなぁ~と痛感しています!
また、次なる課題や方向性も見つけることができました。
まだまだ、まだまだ、勉強不足ですが、いろんな方々にご協力いただきながら、これからも早期ファーストトラックに向けて自分を磨いていきたいと思います!!ありがとございます。
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最小リスクポートフォリオ
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※以前、ポートフォリオについて書きましたが、その時はシステムトレードと
アセットアロケーションの組み合わせについてのものでした。
今回は単一のシステムを複数の銘柄に分散投資するポートフォリオについて
考えてみたい。
オリジナルのシステムを構築したことがある方ならわかると思うが、新しい
システムを構築し実運用レベルまで磨き上げるには、かなりの時間と労力を要する。
また、せっかく苦労して完成させたシステムも検証期間や売買回数が少ない
場合には、その信頼性は低くなってしまうだろう。
特にトレンドフォロー系のシステムの場合、その性質上、ポジション日数が多く
なるため、どうしても売買回数は少なくなってしまう傾向にある。
◇オリジナルのシステムを構築する時によくある問題点
1.時間がかかる。
2.信頼性が低くなってしまう。
上記ふたつの問題点を解消するのに有効な方法として、単一システムを複数
の銘柄に分散投資するポートフォリオにたどり着くわけである。
さて、今回の検証で使うシステムについてであるが、高値・安値のブレイクアウト
を基にいくつかのルールを組み合わせて作ったものを使用しようと思う。
中・長期のトレンドフォロー系のシステムである。
検証期間 2005/5/25 ~ 2008/8/15
検証銘柄 USD/JPN , EUR/JPN , GBP/JPN , AUD/JPN , NZD/JPN ,
CAD/JPN , CHF/JPN , 金 , 白金 , 日経225
1.それぞれの銘柄を初期資金100万円で計算し資産累積を算出する。
この時点でプロフィットファクターが1を切るもの、およびそれに近いもの、
もしくは途中で売買できなくなってしまったものを省く。
2.残った銘柄について、日付を合わせて並び直し、収益率を算出する。
日付を合わせて並び直す時は、LOOKUP関数を使用するといい。
資産曲線 = LOOKUP( A3 、 検証シートの日付、 検証シートの資産曲線)
※USD/JPN 2005/5/25 分
収益率 = ( B4/B3-1 )
※USD/JPN 2005/5/26 分
3.リターンとリスクを算出する
2で並び直した資産曲線を利用して、それぞれの銘柄のリターンとリスクを計算します。
リターン = RATE((入力シート!$A$1181-入力シート!$A$3)/365,0,-入力シート!B$3,入力シート!B$1181)
RATE( ( 最終投資日 - 開始投資日) ÷ 365 、0 、-初期資金 、 最終資金 )
リスク = STDEV(入力シート!C4:C1181)*SQRT(365)
STDEV( 収益率全体 ) × SQRT( 365 )
4.相関係数を計算する
2で求めた収益率を利用して、それぞれの銘柄の相関係数を計算する
相関係数(C11) = CORREL(入力シート!$C$4:$C$1181,入力シート!E$4:E$1181)
CORREL( USD/JPNの収益率全体 , AUD/JPNの収益率全体 )
5.分散共分散を計算する
仮に設定した投資比率、相関係数とリスクを利用して分散共分散を算出する
分散共分散(C18) = C11*C7*B7*B5*C5
USDとAUDの相関係数 × AUDのリスク × USDのリスク × USDの投資比率 ×AUDの投資比率
6.全体リターンと全体リスクを計算する
全体リターン = B5*B6+C5*C6+D5*D6+E5*E6
それぞれのリターンと投資比率の掛け算を足し算したもの
全体リスク = POWER(SUM(B18:E21),1/2)
分散共分散の数値をすべて足し算し、平方根したもの
7.最小投資比率を計算する
エクセルの分析機能ソルバーを利用して最小値を求めます。
データの分析にソルバーの項目がない方は、エクセルのオプションのアドインから
ソルバーのアドインをインストールしてください。
ソルバーのパラメータ値設定は下のとおり
目的セル $B$2
変化させるセル $B$5:$E$5
制約条件 $F$5 = $F$4
実行ボタンを押すと全体リスクが最小値の投資比率が計算される
今回の最小リスクポートフォリオは、
USD/JPN 28%、AUD/JPN 17%、Gold 38%、CAD/JPN 17%
となった。
ちなみに全資産を1000万円として投資した時の資産曲線は下のようになる。
今回の検証については、数値だけ見るとリスクをだいぶ抑えることができたと思う。
ただ、少しFXに片寄ってしまったことから期待するほど、なめらかな資産曲線には
ならなかった。
当然だが、もっと多くの銘柄に対して検証していけば、よりなめらかな資産曲線と
なるはずである。
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